自慢のmom
24時間労働の休憩なし。
休日もなし。
そして給料もなし。
きっとやりがいのある仕事ではあるのだろうけど、きっとたくさんストレスもある仕事。
私の将来の夢でもある仕事。
『お母さん』
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5/10母の日。
今年は花束とカードを贈った。
朝からバイトだと嘘をついて、自転車を走らせた。小鳥の囀り、朝からランニングをしている人々の足音、ちょっぴり強すぎる風。バケットハットが飛ばされそうになって、片手で抑えた。
なにせまだ9時前なわけで、花屋は10時から。とりあえず地元の広場に向かった。
高校生だろうか。野球少年3人組がベンチで話している。チラチラとこちらをみるもんだから、知り合いかと思ったけれど全く見覚えがなかった。…ということにしておこう。忘れていたら申し訳ない。
15分ほど広場で暇を潰して、あえて遠回りをして花屋へ。
「1000円くらいで、赤いカーネーションの花束をつくってください。」
綺麗な赤色をしたカーネーションが手際良くまとめられていく。赤の中に少しだけ混ぜられた白いかすみ草がより一層赤を際立たせる。
「ありがとうございます」
赤いリボンでまとめられた花束を片手に自転車で颯爽と下り坂を降りる。いつもの街並みがほんのちょっと素敵に感じられた。
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私のmomはいつまでも綺麗でいようとメイク、オシャレを怠らない。
お料理、お菓子作りがプロ並みに上手。
絵も上手で色彩感覚が抜群。
洋服も作れて、なんなら刺繍の先生までしちゃってる天才。
尊敬。
momには何も敵わない。
我が家に反抗期なんて言葉は似合わない。
程よく放任してくれて、締めるところはしっかり締められているからこそ、絶対王政いや、絶対母政が生まれている。
母、恐るべし。
ここまで褒めたら、まるでマザコンみたいだから嫌だけれど、仲良いことは認める。
なにせ我が家のmomは友達みたいな感覚もあるからだ。
一緒にゲームもするし、馬鹿みたいなことで笑うし、なんなら恋バナもする。
「早く彼氏でもつくんなよ〜〇〇がいいじゃん!」
全く。余計なお世話だ。
そんなmomがとっても好きで、
momのようなmomになりたい。