大切なことは、目に見えない

ぷーのひとりごと

あなたも月を見ましたか

『月が綺麗ですね』

誰もが知っているであろう、このセリフ。

夏目漱石が‘‘I love you.‘‘を「月が綺麗ですね」と訳したという話だ。

 

では、「月が綺麗ですね」に、あなたならなんて返しますか?

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今夜は満月だった。

五月の満月の名称は「フラワームーン」というらしい。

 

あいみょんの『裸の心』のなんだか懐かしくも感じるメロディーと、白く光る満月。庭の椅子に座る私の近くには、父のラッキーストライクの吸い殻が綺麗に灰皿に積まれている。

煙草の匂いは、今の時代嫌いな人が多いが、私は父が吸っているからか、さほどの嫌悪感がない。むしろ、落ち着くといっても過言ではない。(そんなこと父の前で言ったら、禁煙しなくなるから、絶対言っちゃダメだよ。と、先日母に言われた。)だからといって私は早死にしたくないし、煙草にお金をかけたくもないので吸う気はないのだが。

 

ほんのり煙草の匂いのする中、月を眺めて思う。

今私のように月を眺めている人はどれくらいいるのだろうか。

 

憧れの海外の街並みに住むかわいい彼女も窓から覗いているだろうか。

常におなかをすかせている子どもたちも上を向いただろうか。

大好きな有名人も眺めているだろうか。

仲良しのあの子はもう見ただろうか。

遠くのあの人も見上げているだろうか。

空を見る心の余裕は残っているだろうか。