私のBODY SHOPの香水で思い出すがいい
『香水』瑛人
夜中にいきなりさ
いつ会いてるの?ってLINE
君とはもう3年くらい会ってないのに
どうしたの?
あの頃僕たちは
なんでもできる気がしてた
2人で海に行っては
たくさん写真撮ったね
でも見てよ今の僕を
クズになった僕を
人を傷つけて また泣かせても
何も感じ取れなくてさ
別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェアンドガッパーナの
その香水のせいだよ
今更君にあってさ
僕は何を言ったらいい?
可愛くなったね
口先でしか言えないよ
どしたの?
いきなりさたばこなんてくわえだして
かなしくないよ かなしくないよ
君が変わっただけだから
でも見てよいまの僕を
空っぽの僕を
人に嘘ついて 軽蔑されて
涙ひとつも出なくてさ
別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェアンドガッパーナの
その香水のせいだよ
別に君をまた好きになる
ことなんてありえないけど
君のドルチェアンドガッパーナの
香水が思い出させる
何もなくても楽しかった頃に
戻りたいとかは思わないけど
君の目を見ると思う
別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドルチェアンドガッパーナの
その香水のせいだよ
別に君をまた好きになる
くらい君は素敵な人だよ
でもまた同じことの繰り返しって
僕が振られるんだ
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「嗅覚は一番思い出が鮮明に蘇るんだよ」ってお母さんが私に教えてくれたことがあった。
私の香水はいつもBODY SHOPのホワイトムスクの香り。
この香りがした時、私が思い浮かぶように香水は変えない予定だけど、私がこの香りである時を思い出して、切なくなる時がきたら、きっとその香水は替え時なんだろう。
好きな人の前ではいつもより多めに香水を。
御手洗いに行く度に香水の追加を。
いい香りって言われたら、
心の中でガッツポーズ。作戦成功。とか思ってた。
年月がたって、私を忘れた頃に
同じ香水をつけた人とすれ違った時だとか、
お店でたまたま同じ香水を手にした時だとか、
似たような香りがした時だとかに
『なんか懐かしいなこの香り』
って思ってもらいたい。
いつまでも彼が好きなんじゃなくて
あの時の思い出がきっといつまでも好き
〜おしまい〜